大規模増資と株式含み益のT2項目への追加的算入による自己資本の急拡大は、銀行の信用供与額の大幅な拡大を可能とさせた。表は都銀についてのBIS規制関係の主要な計数を並べたものである。リスクーアセットの増加状況をみると、前年同期に比較しても、九年三月期には約四一兆円、九〇年三月期には実に六二兆円もの純増を示している。
BIS規制を応用した銀行のバブル期における与信能力の激増は、ひとたび株価が暴落を始めると、大逆転となることを余儀なくされた。実際、銀行の与信能力の急速な減退ぶりは、まさに目を被いたくなるばかりのすさまじさであった。そして、BIS規制のもつ強力な信用収縮メカニズムを通じて、株式市場の動向が金融システムの安定性や信用創造の問題に対し、いかに絶大な影響を及ぼすものになっているかを認識させるようになったのである。
九〇年初めからの株価急落は、金融機関の・含み益を急速に縮小させた。表をもう一度眺めるならば、株式含み益の減少がいかにすさまじいものであったかがわかる。都銀だけでも八九年三月期の約三九兆円から、九一年三月期の約二二兆円へと、わずか二年間でほぼ半減した。そして九二年三月期にはさらに半減し一〇兆円になった。株式含み益が二~三年でここまで減少すると、銀行にとっては自己資本のうちの補完的項目(T2)が急低下するのは当然である。これを反映して、BIS自己資本比率は大きく低下し、九〇年から九二年にかけて、最低要求水準である八%の達成すらも危うくなった。
主要な都市銀行のBIS自己資本比率の推移をみると、バーゼル合意が績ばれた直後の八九年三月期には、BIS自己資本比率は一〇%にも達していた。また当時は、増資や豊富な株式含み益を考慮に入れれば、たとえ信用供与を大幅に増加させ続けるとしても、八%基準の達成などはほとんど障害にはならないとの認識が一般的であった。だが現実は、こうした認識がいかに甘い前提に基づくものであったかを厳しく暴きだした。
九〇年九月期には中間決算とはいえ、株式含み益減少によるT2項目の急減を主因に、BIS自己資本比率は一気に七%台にまで低下した。これにより、わが国の銀行がBIS基準の最低ラインである八%を達成することは、当初の楽観的見解とは裏腹に、それほど容易なものではないとの悲観的認識に一気に変化した。もとはといえば、八%基準の達成を容易にするために、日本側が株式含み益の四五%をT2項目に算入することを強く主張したことが原因であった。
2015年6月12日金曜日
2015年5月18日月曜日
文章力でビジネスマンの資質は決まる
交渉力・提案力は、裏を返せば論理的な理解力と表現力である。論理の塊であるコンピュータの世界に身を置くSEは心がけしだいで身につけることができるはずだ。まずは人を好きになることだろう。相手に理解してもらおうという真摯な気持ちさえあれば、もともと技術的背景はあるのだから、説得は容易なはずである。
次に文章力である。これも苦手なSEが多い。プログラムを組ませたら一流の腕でも、企画書や提案書を書かせたらどうしようもないヶIスがほとんどである。誤字脱字は論外、文法ミス、文章の論理的構成力不足などあげたらきりがない。わたしの経験でも、ビジネスレターひとつ満足に書けないSEが大勢存在した。過去はそれで通用したかもしれないが、これからはそうはいかない。
これも先ほどの交渉力・提案力と同じことが言える。昔のSEは、企業の前線部門とは分離され、完全に後方支援のような存在だったから、文章力は要求されなかった。確かな技術で品質のよいモノを作ってさえいればそれでよかったのだ。だが、いまや前線と後方支援の垣根は取り払われ、SEも最前線に出ていかなければならない時代だ。そうなると、当然文章力が問われるようになる。
ビジネスマンはある意味、言葉で勝負していると言ってもよい。□で話す百葉と文章にする言葉の二つである。この二つを有効活用できるビジネスマンが優秀と見なされる。話し言葉は、交渉と提案(プレゼンテーション)能力に活かされる。文章の言葉は、企画書、社内報告書、顧客とのやりとりで活かされる。逆に言えば、口下手で文章が書けないビジネスマンにとっては生き抜くのがむずかしい時代なのである。
SEは、まさにそんなビジネスマンの代表格たった。だが、それを改めなければ「勝ち組SE」には入れない。これからのSEは、徹底的に文章力を鍛えてほしい。具体的にどうやったらよいかといえば、いちばん簡単なのはほかの優れた文章をまねることである。職場を見渡せば、上司や先輩に文章の達者な人が必ずいるはずだ。その人の文章を徹底的にまねるのである。これはわたしの経験から話している。文章は教わるものではない、盗むものだからだ。
次に文章力である。これも苦手なSEが多い。プログラムを組ませたら一流の腕でも、企画書や提案書を書かせたらどうしようもないヶIスがほとんどである。誤字脱字は論外、文法ミス、文章の論理的構成力不足などあげたらきりがない。わたしの経験でも、ビジネスレターひとつ満足に書けないSEが大勢存在した。過去はそれで通用したかもしれないが、これからはそうはいかない。
これも先ほどの交渉力・提案力と同じことが言える。昔のSEは、企業の前線部門とは分離され、完全に後方支援のような存在だったから、文章力は要求されなかった。確かな技術で品質のよいモノを作ってさえいればそれでよかったのだ。だが、いまや前線と後方支援の垣根は取り払われ、SEも最前線に出ていかなければならない時代だ。そうなると、当然文章力が問われるようになる。
ビジネスマンはある意味、言葉で勝負していると言ってもよい。□で話す百葉と文章にする言葉の二つである。この二つを有効活用できるビジネスマンが優秀と見なされる。話し言葉は、交渉と提案(プレゼンテーション)能力に活かされる。文章の言葉は、企画書、社内報告書、顧客とのやりとりで活かされる。逆に言えば、口下手で文章が書けないビジネスマンにとっては生き抜くのがむずかしい時代なのである。
SEは、まさにそんなビジネスマンの代表格たった。だが、それを改めなければ「勝ち組SE」には入れない。これからのSEは、徹底的に文章力を鍛えてほしい。具体的にどうやったらよいかといえば、いちばん簡単なのはほかの優れた文章をまねることである。職場を見渡せば、上司や先輩に文章の達者な人が必ずいるはずだ。その人の文章を徹底的にまねるのである。これはわたしの経験から話している。文章は教わるものではない、盗むものだからだ。
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